雑穀ごはんを炊くようになって数か月。体重も少し減って体調もいいので、調子にのっていろいろな雑穀を試してみました。
比較するのは、大麦(押し麦)・もち麦(押し麦)・もちあわ・もちきびの4種。
普通はいくつかをブレンドするのが食べやすいと思いますが、違いがわかるようにそれぞれ1種類ずつを白米に混ぜて炊いてみました。
分量は、白米1合のうち25%を雑穀に置き換えています(白米:雑穀=3:1)。6時間以上浸水させてから炊いています。土鍋炊きのやり方はこちら↓
大麦(押し麦)
まずは一番メジャーな押し麦。
ところで「押し麦」というのは、そういう種類の麦があるわけではなく、加工方法のひとつ。
押麦は大麦を蒸気に当てた後ローラーで圧扁したものですので吸水性が高くなり、大変やわらかくなります。
丸麦(圧扁せずに精白しただけの大麦)のプリプリした食感がいいと感じる方もいらっしゃるのも事実ですが、消費者のニーズは断然「押麦」の方が多いように思います(豆雑穀専門店ダイマスHPより)
大麦を押し麦にしたもの、ってことですね。いわゆる麦ごはんとして食べる機会の多い麦です。
炊いたものはこんな感じ。
食感は白米とそれほど変わらず、違和感なく食べられます。白米に比べてパラパラしているので、ややまとまりがなくなります。冷ごはんにするとパラパラ。チャーハンとかにするには良いですね。
・大麦の食物繊維は白米の20倍、玄米の2.8倍
・食べやすく加工された「押し麦」が一般的
・冷ごはんにするとかなりパラパラになる
もち麦(押し麦)
麦にはうるち性ともち性があり、先ほどの大麦はうるち性の麦でした。それに対して、もち麦はもちもちとした性質をもつ麦。これはダイシモチという品種の麦です。
豆雑穀専門店ダイマスさんでは、もち麦も押し麦加工してあるそう。周りの皮を残してあるので色も茶色です。
炊いてみるとこんな感じ。
大麦に比べて、プチプチした食感が強い!歯ごたえがあって美味しいです。皮が付いているからか、ほんのり香ばしい感じもします。大麦ほどはパラパラにならない感じ。
・大麦に比べ、水溶性食物繊維 β‐グルカンを豊富に含む
・歯ごたえがプチプチ
・大麦よりはもちもちしている
もちあわ
小鳥のえさでおなじみの「粟(あわ)」も古くから食べられている雑穀です。
味にはクセがなく、味があわいことから「あわ」なのだとか。炊いてみるとこんな感じ。
麦に比べればかなりモチモチしています。ほのかな甘みはクセがなく食べやすい。冷ごはんになっても粘りけがあってパラパラになりません。
・アワはミネラルが豊富。鉄分は白米の6倍、マグネシウム5倍、カルシウム3倍
・国産のアワは色が白い。味はクセがなく食べやすい
・白米に混ぜて炊くともっちり感がプラス
もちきび
桃太郎のきびだんごでおなじみ「黍(きび)」。
アワに似ていますが、アワより粒が大きく黄色い色をしています。炊くと白米もほんのり黄色く色付きます。
食感はもっちり。アワよりは味にも主張があるような気がします。冷めてももちもちするので、冷ごはんやおにぎりに良さそう。
・キビは亜鉛を多く含み、白米のおよそ2倍
・食物繊維・鉄分・マグネシウムも白米の3倍
・ほんのり黄色く、もっちり炊ける
お気に入りの組み合わせは?
今回は色などの違いがわかるように1種類ずつ炊いてみましたが、普段は白米+雑穀2種類を混ぜて炊くことが多いです。
組み合わせは、
白米+大麦+もちきび
白米+もち麦+もちあわ
など。
雑穀50%にしてみたところ、やっぱりちょっと雑穀感が強いかな…と思ったので、白米に対する分量は雑穀25%くらいがよさそうです。
それで結局、白米にもっとも合うのはどれなのか!?
というと、どれも普通に美味しいです。単品で混ぜるなら、もちもちする「もちあわ」が一番ふつうのごはんっぽく食べられるかなあ。カレーやチャーハンだったら、歯ごたえのあるもち麦入りが良いなと思いました。
白米に混ぜるだけの色々ブレンドされた雑穀もあるので、お手軽にやってみるならこういうのもいいかもしれませんが↓
専門店で1種類ずつ買えばかなり安いし、いろいろ組み合わせも遊べるので楽しいです。今回紹介した雑穀はすべてこちらのネットショップで購入しました。
豆雑穀専門店ダイマス
※閉店してしまったらしく、悲しい…
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