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【レンタカーなし】諏訪大社4社巡りをやってみた!

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先月、長野県諏訪地方を旅行してきました。目的は「諏訪大社」!

諏訪大社といえば、7年に一度の「御柱祭」でも有名な神社です。前回の御柱祭は2022年、次回の御柱祭は2028年ということで、今はちょうどなにもない静かな時期。

多少の予習はしていましたが、諏訪大社について・御柱祭について・中山道について…などなど、知らないことをたくさん知ることができ、有意義な旅になりました。何回かにわけてレポートをしてみたいと思います。

まずは本命、諏訪大社からいってみましょう。
2024年1月の旅行記です。交通事情などは変わっていることもありますのでご了承ください。

諏訪大社はどんな神社?

日本最古の神社のひとつ

諏訪大社は長野県・諏訪湖の周辺に4箇所の境内をもつ神社。

創建は古く、日本最古の神社の1つとされるほど古くから存在しています。

祭神は、出雲の国譲りから逃れてきた建御名方神

祭神は、建御名方神(たけみなかたのかみ)と、妃神の八坂刀売神(やさかとめのかみ)。

古事記にある「出雲の国譲り」はご存じでしょうか。天の国の天照大神が、出雲を治めていた大国主に「国を譲」らせるという話。

このとき抵抗した大国主の子供のひとりが、建御名方神です。建御名方神は戦いますが、天照大神の使神・建御雷神に敗れ、諏訪まで逃げ延びます。

そこで負けを認め、もう諏訪の地から出ないので許してください…といって落ち着かれたのが諏訪大社というわけ。

7年に一度の御柱祭

諏訪大社を有名にしているイベントのひとつが、7年に一度行われている「御柱祭(おんばしらさい)」です。

山から切り出した大きな柱を、大勢の人が引きずって山から落としている映像を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

長さ20m近くある木を山から切り出し、柱にして、神社まで曳いてきて、社殿を囲むように四隅に立てる…というお祭りです。

柱を運ぶルートには山もあり川もあり、綱をつけた巨大な柱をたくさんの氏子たちが曳いてくる様はとにかくパワフル。

柱は、次の御柱祭が行われる年まで社殿の四隅にしっかりと立てられており、7年後にまた新しい柱に立て替えられます。

諏訪大社の4社とは

さて、先ほど述べたように、諏訪大社には4つの社があります。祭神は同じなのですが、なぜか微妙に離れたところに4つの社があり、それらを合わせて諏訪大社というのです。

諏訪湖をはさんで南側に「上社(かみしゃ)」、北側に「下社(しもしゃ)」。

それぞれに、上社には「前宮(まえみや)」「本宮(ほんみや)」があり、下社には「春宮(はるみや)」「秋宮(あきみや)」があります。

いったいなぜ、4つも社があるのか?しかもそれぞれの社殿の向きは様々で、どこを向いて拝んでいるのか?春宮と秋宮があるのに夏と冬はないのか?などなど、謎の多いフォーメーションなのです。

(そういえば伊勢神宮にも上宮と外宮がありましたね。あれも謎の多い神社でした)

・諏訪大社には「上社」と「下社」がある

・「上社」には前宮と本宮がある

・「下社」には春宮と秋宮がある

・「上社前宮」「上社本宮」「下社春宮」「下社秋宮」の4社は微妙に離れた場所にある

諏訪大社4社のまわり方

「どこから回らなければならない」という順番はないようなので、今回はこんな感じに回る計画を立てました。

JR茅野駅→上社前宮→(徒歩)→上社本宮→JR茅野駅

JR茅野駅→JR下諏訪駅

JR下諏訪駅→下社秋宮→(徒歩)→下社春宮

JR茅野駅→上社前宮(タクシー)

新宿から特急あずさに乗って2時間強、JR茅野駅がスタート地点。ここは八ヶ岳などの入り口の駅でもあり、登山客ぽいお客さんが多いですね。

駅前でタクシーをひろい、上社前宮へ。時間は5分ほど。料金は1300円でした。

あまり人はいなく、ひっそりとした印象。全部回ったあとに思い返せば、この前宮が一番地味で静かでした。

たしかに、御柱が立っています!

上社前宮→上社本宮(徒歩)

前宮から本宮までは約2キロ。タクシーでもよいのですが、鎌倉道という歩くルートがあるとのことなので、そちらを歩いて向かうことにしました。

けっこう山道。運動不足の中年らしく、翌日はしっかり筋肉痛に…

途中に「神長官守矢史料館」という史料館があり、諏訪の歴史が学べます。そこも立ち寄ればよかったなー。

ゆっくり歩いて小1時間。本宮に到着しました。

表参道から入るとすぐ、布橋という木造の回廊があります。この回廊を抜けるとぐるっとUターンする格好で、拝殿へ。ちょっと不思議な配置です。

御柱祭のときは、ここを柱が通るらしい

前宮に比べるとずいぶん立派で人も多いです。諏訪大社でどこかひとつだけ回るなら、やはり本宮なのでしょうか。

北参道の入り口。参道にはお店も多く、こっちの方が正面ぽい

本殿はなく、拝殿から拝みます。ところが、ご神体であるはずの山は向かって右側に。いったいどこへ向かって拝んでいるのでしょう?

御柱立っていますねー。

お参りを終えたら、いったんタクシーで茅野駅に戻ります。北参道前にタクシー乗車場があり、電話したらすぐに迎えにきてくれました。帰りの料金は2200円。

茅野駅から中央本線に乗り、二駅で下諏訪駅です。(本数は少ないので、時刻表要確認)

諏訪大社は4社とも「本殿」がない(諏訪造りという)

お参りは拝殿から、山やご神木などに向かってする(と言われている)

JR下諏訪→下社秋宮(徒歩)

JR下諏訪駅に到着。特急あずさは止まらない駅ですが、下諏訪は古くから温泉郷として栄えた町です。

駅から近い「秋宮」へは徒歩で15分ほど。さっそく向かいましょう。

拝殿はこんな感じ。上社とはちょっと雰囲気が違いますね。ここは拝殿の奥にあるご神木を拝むのだそうです。

立派な宝物殿のしめ縄。

ここもちゃんと御柱立っています。

下社秋宮→下社春宮(徒歩)

今回は秋宮の近くで1泊し、翌日春宮を回りました。が、秋宮から春宮は徒歩20分ほどなので、頑張れば一日で回れると思います。

秋宮より春宮の方がやや立派かな?

つくりは似たような感じです。

撮り忘れましたが、御柱も同じように4本あり。

春宮の近くに「御柱館」という御柱祭についての資料館があり、こちらも面白かったので別記事で紹介したいと思います。

諏訪大社の謎と、まわってみての印象

ということで、4社を駆け足で回ったルートを紹介しました。

ずっと行ってみたかった諏訪大社、一通り回ってみての感想は

「なぜ4社…しかもこんなに離れた場所に?」

でしょうか。

上社と下社はけっこう雰囲気が違っていて、なんだか違う神社のような印象を受けました(仲悪かった時代もあるらしい)。

現代の地図的には、前宮は茅野市、本宮は諏訪市、春宮と秋宮は下諏訪町…と行政区分が分かれているのも原因かも。下諏訪町は町をあげて「諏訪大社推し!」という感じだったので、下社の方が観光っぽくて見どころは多いかもしれません。

さて、次は諏訪最大の奇祭・御柱祭について。次回に続きます。

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