モルモットの調子が悪そうなので、動物病院に行ってきました。
診断の結果は、胃腸の「うっ滞」。モルモットやうさぎによくみられる消化器官のトラブルです。
「うっ滞」とはなにか?見分け方や、動物病院でどんな治療をしたのか、記録としてまとめておきたいと思います。
「うっ滞」とは?症状と見つけ方
うっ滞(胃腸うっ滞・鼓張症)とは
「うっ滞」とは、何らかの原因で胃腸の機能が低下すること。
モルモットやうさぎなど完全草食の動物は消化器が長く、トラブルを起こしやすいです。
うっ滞の原因はいろいろあり、ストレスや環境の変化、エサの変化、繊維質の不足などが考えられるそう。
消化不良によりおなかにガスが滞留し、放っておくと命を落とすこともあります。
どんな症状が出る?
気づくポイントは、「食欲低下・元気がない・糞が小さくなる、または形が変」。
いつもは喜んで食べる野菜やおやつへの食いつきが悪い、なんとなく元気がなくじっとしていることが多いかな?というときは要注意。
モルモットの糞は、普段は長めの俵型~バナナ型です。サイズが小さくなったり、いびつな形になっていたら「うっ滞」の可能性が高いです。
動物病院での診療内容
病院では、
・食欲がなく、やや元気がないこと
・体重が減っていること
を説明し、その日の朝のフンと体重の記録(毎日測っている記録)を見てもらいます。
次に、おなかの様子を見るための、X線(レントゲン)検査。
その結果、消化器官にガスがたまっているのが確認できたため、消化を促進するための点滴を打ってもらいました。モルモットの点滴…背中にちくっと刺すのですね。
そして、先生が流動食の給餌をしながら色々と説明をしてくれました。うっ滞の場合、流動食の給餌も治療の一環。とにかく食べられるものを食べさせて、おなかを動かす必要があるのです。
胃腸の動きを促進する薬(シロップ)を処方され、流動食用のパウダーとシリンジを購入して帰りました。
かなりビビりなので病院はストレスかな~と思ったのですが、エサの内容についても相談にのってもらえてよかったです。
気になるお会計はこんな感じ。
初診料 1,500円
X線検査(2方向) 5,000円
皮下補液 2,000円
消化器薬注射 1,000円
院内給餌 800円
ハービケア(パウダー餌)2,600円
矯正給餌セット 300円
内服シロップ(プリンペラン・ペリアクチン)1,000円
合計 15,620円
うっ滞を起こした原因はたぶんこれ【うちの場合】
病院に行ったのは初めてなんだけど、じつは今までも何度かうっ滞状態になったことはありました(流動食などで乗り切っていた)。
どんなときにうっ滞が起こりやすいか。我が家の場合、なんとなく見えてきたことは…
ミックスタイプのペレット!
豆や穀物がミックスされているペレット(写真右側)を与えると、なーんか好きなものばかり選んで食べているような気はしていたんですよ。
うちのモルモットは好き嫌いが激しく、好きなものしか食べない!という性格のため、どうやらミックスペレットの中の消化に悪いものしか食べていなかったらしい。ミックスの意味よ…
ということで、今後ミックスタイプのペレットは禁止です!
ちゃんと単品のペレットを食べてくれるように、なんとか矯正したいと思います。好き嫌いが多いと苦労しますね。
※あくまで我が家の場合です。ちゃんと全部食べる良い子なら問題ないのではないかと思います。
その後の経過(1週間たちました)
点滴と薬がきいたのか、翌日~翌々日にはフンの形はすっかり元通りになりました。
食欲も一時よりは戻ってきた様子。野菜とチモシーはアグレッシブに食べています。
単品ペレットはいまいち食いが悪い(これはたぶん単なる好き嫌い)ので、流動食の給餌は続けています。こっちが気に入って普通のペレット食べなくなったらどうしよう…が目下の心配。
元気も食欲もあるんだけど、美味しいものしか食べたくない、という贅沢病なのでは…
まだ体重は戻らないので、様子を見ながら食べられるものを食べさせるしかないですね。引き続き様子見です。
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モルモットの「うっ滞」は放っておくとそのまま衰弱して死んでしまうこともあるので、元気がないかな?ウンチが変な形だな?と気づいたら、早めに動物病院を受診しましょう。
このマンガではうさぎのうっ滞が出てきます。参考になるのでぜひ。
モルモットの流動食やケア用品まとめ
水で溶いて与えるパウダー状の餌は、もしものとき用に常備しておくのがおすすめ。
シリンジは1㏄のタイプが使いやすいです。普段から水や果汁を飲ませて慣らしておくとよいですね。