生ごみを堆肥化するコンポスト。ずっとやってみたいな~と思いながらも、東京のマンション暮らしでは、
「ニオイや虫が発生したらどうする?」「ご近所迷惑になるのでは」「ゴキブリが寄ってきたらどうしよう!」
などなど、なんとなく踏み切れずにいました。
色々な本や体験談を読んで、考えて、2021年から実験を開始。1回目のチャレンジはうまくいったので、やり方を記録しておきたいと思います。
※今後もなにか起こったら追記・更新していきます!
生ごみコンポストの目的
私の目的はひとつ『やってみたい』興味。生ごみはもちろん減ったら嬉しいなとは思うけど、すべて堆肥化して生ごみゼロを目指しているわけではありません。
もし堆肥がうまくできたら園芸用土にまぜてまた使えるし、ベランダ園芸をやる身としても嬉しい。
ざっくりした考え方
コンポストを調べていると、電動式で自動で撹拌してくれるものや、土を使わず菌の力だけで分解させるものなど、けっこう高価なコンポストがたくさんあります。
生ゴミって聞くとなんだか汚い、生々しいもののように思ってしまう現代人。なるべく見ないで、自動で、虫とか絶対わかないように、室内でやりたい…などと思うとそうなってしまうのでしょう。
しかし本来、生ゴミなんて土に穴を掘って埋めておけば勝手に分解されるもの。土の中には有機物を分解する菌や微生物が無数にいて、それらの働きで生ゴミや動物の死骸は分解され土に還るわけです。
我が家は庭はないので穴を掘って埋めることはできませんが、園芸をやっているので古土は出ます。幸いベランダにスペースもあるので、基本的な考え方としては「土に埋めておけば勝手に分解されるよね」というスタイルでいくことに。
最初は大失敗したくないので、肉や魚の生ゴミは入れない・卵の殻も入れない・野菜や果物の生ゴミだけ、でやってみることにします。
使うもの
キッチンで使うもの

・生ごみをいれておくタッパー(内側がざるになっているもの)
料理をするときに出る野菜くずや果物の皮、でがらしの茶葉などをタッパーにためていきます。野菜くずはなるべく細かく切っておくこと・できるだけ水を切るのがポイント。
少しでも水が切れたほうがいいかな、と思って内側がざるになっているタッパーを選びました。
ふたをしておけばニオイなども全くなし。うちは紅茶の茶葉が多いので紅茶の香りがします。1~2日分ためて、ベランダに持って行って埋める、というルーティンです。
ベランダで使うもの
・底穴がふさげるプラ鉢
・鉢皿(ふたとして使用)
・米ぬか(あれば)
・腐葉土
・古土
容器はプランターでも鉢でもいいけど、鉢底に穴があいていると虫が入ったりしそうだな…と思ったので、穴のふさげる容器にしました。

雨や、虫が寄ってくるのを避けるため、ぴたっとかぶせられるサイズの鉢皿をふたとして利用。古土を少し入れたら準備完了です。

生ゴミ投入開始
タッパーにためた生ゴミを土の上にがばっと出します。

生ごみが隠れるように古土を足します。一日の作業はそれだけ。
次の日はまた生ゴミを入れて、土をかぶせる。
米ぬかや腐葉土があれば生ゴミにまぶすようにしてから、土を足します。(ないときはなしでOK)

ゴミが表面に出ているとコバエが寄ってきたりするので、しっかり土に埋めるのがポイントです。土に埋まっていれば、ニオイもないし虫が寄ってくることもなさそうです。ふたもしているしね。
容器がいっぱいになるまで続けます。

ここまでは特に混ぜたりすることもなく、ただゴミと土をサンドイッチして溜めているだけ。

ふたをして、ひとつめの容器完成!土が乾いた感じだったら少し水を足して、全体にしっとりしている状態にします。
ここからはしばし放置。
たまにかき混ぜてみると…

下の方はだいぶゴミの形がなくなっているみたい。空気をいれるように下からよく混ぜる。
そんな感じでたまに混ぜつつ1ヶ月くらい置いておいたら、ちゃんと土になっていました…!

夏は分解が早いので2週間~1ヶ月程度で土に還ります。冬はもう少しかかるらしい。
できた土は、また植物を植えるのに使えます。この土100%でバジルを植え替えてみましたが、元気に育っている模様。

生ゴミは消えて、古土がまた使える園芸用土に再生されました!
それだけで十分、大成功。ぱちぱちぱち。
メリット・デメリット
このやり方のデメリットは、生ゴミの量が多いと容器がすぐいっぱいになることです。
家族の数が多い家庭や、家庭から出る生ゴミをすべて堆肥にしたい!という人は、大きな容器を複数用意する必要がありますね。
また、熟成させている間は新しい生ゴミを入れられないので、2~3個容器を用意して、ルーティンさせていくのがいいと思います。
個人的には、こんな簡単にできちゃうの?と拍子抜け。しっかり土に埋めるので生ゴミ感もほぼないし、虫やニオイを感じることも全くありませんでした。
もちろん「肉や魚のゴミは入れない」「あまりに多いときは入れる量を調整する」など、完全な生ゴミの堆肥化と比べればだいぶ軟弱な内容です。
それでも、紅茶の茶葉など水っぽい生ゴミが出なくなったのは快適。ゴミを処理しているというよりは、古土に栄養をあげて育てている…という感覚が面白かった。
容器をふやして続けられるような体制を整えていこうと思います。また何かあったら追記しますね。
参考にしたもの
>ベランダでも簡単! 生ごみをなくす「土壌混合法」(横浜市動画)
―――
ランキング参加しています!よかったらクリックお願いします★