東京ビエンナーレ2020の一環で、面白そうな催しがあったので行ってきました。
それは『TINY HOUSE FESTIVAL 2019(タイニーハウスフェスティバル)』。
タイニーハウスフェスティバルって?
TINY HOUSE(タイニーハウス)とは、「Tiny(小さな) house(家)」の意。竹内昌義(みかんぐみ)、中田理恵(HandiHouse project)を中心としたチームでは、東京ビエンナーレ2020に向けて「小さな家たちによる持続可能な暮らしづくり」をテーマに、エリア各地に小さな小屋を配置する予定。TINY HOUSEをセルフビルドすることで本当に必要なものは何かを考え、持続可能な社会の在り方を提案する。本展では、15戸のTINY HOUSEを配し、多彩なデザインや幅広い使い方を展示する。
南池袋公園に、タイニーハウスが集合していた!
今回の舞台は南池袋公園。合計10戸ほどのタイニーハウスが並んでいます。1日券(1000円)を買うとリストバンドをつけてくれて、どのおうちも中まで見られる仕組み。
これは、車でけん引するタイプの『断熱タイニーハウス』。お値段150万円!
ちゃんと車検も通ってます、とのこと。
一番いいなあと思った、Tree Heads&Co.さんの小屋内部。普通に住めそう。ちゃんと流しのシンクもありました。
サウナ好きなら知っているかも?サウナトラックさんも出ていたよ。
移動式サウナ!
煙突出てます。
茶室みたいなタイニーハウス。庭の離れとかに作ったらよさそう。
伝統工法を使って作っているそう。湯河原や鎌倉で施工をしている「杢巧舎」さんという工務店さんの作品。
暮らすことが現実的で本気度高かったのは、一般社団法人えねこやさんの小屋。ソーラーパネル4枚搭載。照明はもちろん、エアコン・ミニ冷蔵庫も動かせる仕様。
窓は二重窓。断熱材もこだわっていて、冷暖房の効率がすごく良いとのこと。エネルギーを自給自足する、というテーマが私的にも興味津々。
暖房はペレットストーブ。壁に穴があけられれば設置できるらしい。いいなあ!
小屋内の電気系統はこんな感じ。
屋根の上のソーラーパネルで発電した電気を、ここでバッテリーにためておく仕組み。
まだまだここで完全に生活するのは難しそうだけど、考え方としてはすごく理解できて面白い。バッテリーの性能が上がっていけば、本気でできそうな気もする。
まとめ。
「タイニーハウス」と一口に言っても、キャンピングカーのようなものから、移動式店舗のようなもの、イベントで使うようなものまで幅広く、「暮らす」ことに重点を置いた小屋がたくさんあるわけではなかったので、そこはちょっと残念。
私は「エネルギーの自給自足」という観点からタイニーハウスに興味があるので、少し物足りない感じはしました。
でも、セルフビルドで自分だけの小屋がつくれる!そこからエネルギーのことや、持続可能な暮らし方について考えるきっかけになるタイニーハウスは大きな可能性を秘めているなあと思います。ムーブメントまではもう少し…!
個人的には、別に小屋じゃなくてもいいので、小さなワンルームマンションでエネルギー自給自足と、ミニマリスト的生活を探求していくつもり。その参考になる部分も、タイニーハウスムーブメントに期待したいところです。
タイニーハウスに興味をもったキッカケは、こちらの本を読んだことから。
世界のスモールハウスと、それに暮らす人達が紹介されています。
こちらの編者である高村氏も、小屋暮らしの実践者。彼の体験談も読んでいてわくわくします。