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自営業・フリーランスの老後を考えるマンガ『自営業の老後』を読みました

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『マンガ 自営業の老後』読みました。

んもう、”自営業の老後”って響きからして怖いけど、マンガなのですらすら読めます。

フリーランス、自営業の人は必読ですよ。

 

自営業の老後の不安を考える。

著者はイラストレーターの上田惣子さん、53歳。

お金まわりのことが苦手で、なんと国民年金にも入っていなかったというツワモノです。

そんな上田さんが、いろいろな立場のフリーランスを取材し、専門家に教えを受け、『老後の不安』と向き合っていきます。

 

内容はまあ、そこそこ知識のある人にとっては、基本的な内容。

・よくわからない不安に対しては、90歳までの生涯収支を出してみよう
・国民年金は障害者年金にもなるから払った方がいいよ
・自営業の老後資金は「確定拠出型年金」と「小規模企業共済」がおすすめだよ
・民間の保険は無駄も多いから必要なものをしっかり見極めよう
・自営業者が住宅ローンを借りるときのポイントや気をつけることは?

 

みたいな感じ。

必要な知識がわかりやすくまとまっているので、基本をおさえるのには最適です。

 

「フリーランス○○さんの場合」が面白い

取材レポとして、何人かの自営業・フリーランスが登場します。これがすごく面白い。

 

・老後に備えまくってる30代デザイナー加藤さん
・備えてなかったのに楽しそうな65歳フリーライター佐竹さん
・貯金なし未亡人83歳のKさん
・鉄工所を営む70代Yさんご夫妻

 

などなど。

この中で私が「これぞ私の目標だ!!」と思ったのはフリーライター佐竹さん。

37歳からバイトしながらフリーライターをしている佐竹さん。年金暮らしの今も、月7~8万はバイトを続けているそう。

 

国民年金以外の備えは特にないけど、健康に気を使って日々楽しく暮らしている佐竹さん。

やりたいことをやってるので、ストレスフリーで不安もない。誰かと競うこともない。

もちろんラッキーな部分もあるけれど、心構えに筋が通っているので不安がないんだよね。

 

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いろんなパターンの自営業者の老後を見れば、「定年後には○○○万円の貯金が必要」「保険には入っていないと不安」とか一概には言えない ことがよくわかります。

 

大事なのは「自分はなにを大事にしたいか」「自分はどういう暮らしをしたいか」具体的なイメージをちゃんと持つこと。

 

だいたいお金のことって、不安を煽るように言われているもの。

それは金融商品を売りたいだけの広告だったり、自分の頭で考えないで思考停止しているだけだったりするので、あんまり深刻に不安になる必要はないと思うのです(と自分に言い聞かせている)。

 

自分にとってのリスクはなにか。

自分にとっての幸せはなにか。

自分がどうしても手に入れたいものはなにか。

それは一人一人みんな違うので、自分が考えて「これでいい」と思えばそれでいいのです。

 

それをふまえて、使える制度やお得なやり方などの知識を使っていけばいい。

 

まずはそんなアウトラインを知るのに最適な1冊。

雇用も不安定な世の中ですし、自営業やフリーランスだけでなく、みんなに役立つ内容ではないかしら。

 

kindle版もあるよ。