2016年秋から冬、プランターで育てていたホウレンソウ。
あんまり食べるところがないままトウがたってきてしまい失敗に終わりましたが、せっかくなのでその後を観察してみることに。
花が咲いてきちゃったよ。こうなるともう食べるところはありません。ちぇー。
ホウレンソウは『雌雄異株』
植物がタネをつくるには、雄と雌が受粉する必要がありますね。その雄と雌がどんなふうに存在するか、いくつかのパターンがあります。
例えばダイコンの花。ひとつの花の中に「雄しべ」と「雌しべ」がありますね。こういうタイプを『両性花』といいます。
それに対してスイカやキュウリの花は、ひとつの株から「雄花」と「雌花」が別々に咲きます。こういうタイプは『雌雄異花』といいます。
両性花だからといって、同じ個体の花粉が雌しべについて受粉するわけじゃないものもある(自家不和合性)のですが、それはまた別の話。
さてホウレンソウはどうかというと、ひとつの株には雄雌どちらかの花しか咲きません。つまり、雄の株と雌の株がある。こういうタイプを『雌雄異株』といいます。
実はこれ、樹木などには多い(イチョウなんかが有名ですね)けれど、野菜ではけっこう珍しいんです。ホウレンソウのほかに、アスパラガスなども雌雄異株です。
ホウレンソウの花を観察
…と思ったのですが、もう花が終わってタネになりかけていました。
まずこちらが雄株。先端にプチプチした花がついていますね。
そしてこちらが雌株。
葉っぱの付け根に、チラチラと見えるでしょうか。これが雌花…ですがもう終わりかけてタネになっています。ものすごく小さいけど、白い花です。
寄ってみると
とがった三角形のようなコレが実です。確かにタネまきするとき、変な形のタネだったなあ。
このまましばらく、完熟するのを待ってタネとりをします。
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ひとつのプランターの中に、ちゃんと雄株と雌株が半々くらいに育っていました。育っていく過程で雄株になるか雌株になるか決まるのだろうか。
収穫できなかったけど、花を観察できたのでまあ良しとします。来年は頑張るぞー